「こまち」のオープンまで① 空き家の片付け

近年「空き家活用」がブームですが、思い立ったらすぐに活用できる空き家なんてそうそうあるはずもなく…<野川のえんがわ こまち>の物件も、1年近くかけて環境の整備に取り組んできました。

何よりも時間がかかったのが、もともと住まわれていたご夫妻の思い出の詰まった荷物や家財の処分でした。高齢となり、狛江の家を残したまま息子さん(現オーナーさん)家族の近くに転居したご夫妻、その後それぞれに老人ホームに入り天寿をまっとうされました。狛江の自宅には、もともとの荷物に加え、転居のたびに増えた家財を置いていたため、1階と2階の合わせて6部屋すべてが物や家具・家電で山積みな状態でした。

それを、オーナーさん家族が2019年5月頃から毎週末のように足を運び、荷物をひとつひとつ整理しては、不用品をまとめて処分してくれるところからのスタートでした。時に自家用車に大量の新聞紙や古本を積んで、時に2tトラックをレンタルして粗大ごみを積み込み、清掃工場まで何往復もしつつ、少しずつ部屋の向こう側が見え、床が見えるようになっていきました。

今ではすっかり「荷物屋敷」だった頃の面影がないほどすっきりした<こまち>。置いてある家具はすべて、もともとあったものを厳選して使用させていただいています。「空き家活用」と一口に言っても、ひとつひとつの「空き家」にはそこで暮らした方や家族の人生の記憶が詰まっている。そのことを忘れずに活動していきたいと思っています。